2025.03.27コラム

共同親権に向けた心構え-離婚するほど嫌いな相手と子どもを育てるとは-

改正家族法の施行が来年に迫り、当事務所のホームページの共同親権に関する記事を閲覧される方が増えてきています。皆さまの関心の強さが伺えるところです。
ただ、多くの方は、「離婚するぐらいに(元)配偶者との関係が悪くなっているのに、一緒に子育てをするなんて無理じゃないの?」と思っておられるのではないでしょうか。

確かに、離婚をする夫婦の多くは、関係性がこじれ、相互に不信感を抱いていることが多いです。しかし、夫婦として協力できるか否かと、子どもの父/母として協力できるか否かは別の問題です。子どもの父/母として協力関係を築いていくためには、ある程度、相手に対する個人的な感情は封印する必要があるように思います。
もちろん、相手からDVやモラハラを受けて心身に深い傷を負い、相手と関わること自体が恐怖であるという方もおられ、そのような方に、自分の気持ちを封印して無理をして相手と共同で親権を行使しましょうというのは非常に酷なことです。
しかし、そういった事情がない場合にまで、「相手のせいで自分は不幸になった」、「夫婦がうまくいかなくなったのは相手のせいだ」、「自分は悪くない」という考えを持ち続けていると、協力関係を築くことはできないと思います。離婚に至るのは、多くの場合、どちらにもよくないところがあるか、どちらも悪くないけれどもただ合わなかった(少しずつ合わなくなっていった)というケースです。

相手を責める気持ちを持ちたくなるのは心情的に理解できるところではありますが、離婚後も元配偶者と共同で親権を行使する場面では、そういった気持ちはいったん措き、子どものための最前の利益は何か、という視点で判断することが重要になってくるかと思います。