昨今、ChatGPTなど対話型生成AIサービスを利用する頻度が増えているかと存じます。
一度でも利用したことがある方は、質問に対する回答が、迅速で、しかも「まるで正解のように見え」驚かれたのではないでしょうか。
それもそのはず、対話型生成AIは、インターネット上の膨大なテキストデータを学習し、人間のような言葉のパターンを理解する能力を持っているので、そのような回答ができるのです。
では、対話型生成AIは、あなたの離婚にまつわる法的問題について、解決の道しるべになってくれるのでしょうか?
結論は、ノーです。
なぜなら、まず、対話型生成AIは、プロンプト(AIに与える「指示文」や「入力文」)が非常に重要になってきますが、一般の方であれば、このプロンプトにご自身の状況について正確に記載することが困難です。
また、対話型生成AIが拾ってくるインターネット上の膨大なテキストデータの正確性は担保されていません。試しに使ってみたところ、回答で、存在しない裁判例を引用してくることがあることは、弁護士業界の中でも危険視されているところです。
さらに、対話型生成AIと対話を繰り返しても、弁護士のように多角的観点から質問してくれることはありません。
このように、対話型生成AIは、あなたの離婚にまつわる法的問題の解決には使えないばかりか、むしろ虚偽の回答を正解であると信じ込んで方針を立ててしまったり、相手方と交渉してしまったりするというリスクが非常に高く、有害です。
もっとも、離婚するか悩んでいるときに話し相手になってほしいというカウンセリング的な利用の方法であれば、対話型生成AIは、寄り添ってくれますので、有用かと存じます。
私も、最近、相談時に、「対話型生成AIサービスでは●●の回答であったけども、違うのですか?」と問われることが複数回ありましたので、皆様に知っていただきたく、ここに記す次第です。