夫が浮気をしていることを察知し、浮気の証拠を揃え、いざ、夫を問い詰めたものの、夫は頑なに浮気の事実を認めようとしない・・・多くの方は、証拠さえ掴めば夫は素直に浮気の事実を認めると思いがちですが、必ずしもそうではありません。
実際に、一見すると浮気をしているようにみえて本当に何もないといケース(つまり、夫の弁解内容が真実である場合)も一定数あります。しかし、真実浮気をしているのに頑なに認めようとしない人がいるのも事実です。
浮気されている側からすると、浮気されていることに加えて、相手に嘘をつかれることによって二重に腹立たしく、また傷つくことと思います。
しかし、証拠があるのであれば、相手が事実を認めていなくても裁判は可能です。裁判所は、証拠に基づき事実を認定しますので、不貞を裏付けるのに十分な証拠が揃っているのであれば、どれだけ相手が否定していても、不貞の事実を認定します。しかも、決定的な証拠を突き付けられても誤魔化そうとしているということは、相手に反省がみられないことを基礎づけるひとつの事情となり得ますので、場合によっては慰謝料額が増額されることもあり得ます。
不貞の事実を認めて相手に謝ってほしいという気持ちも理解できるところですが、残念ながら不誠実な人というのは一定数存在します。相手に認めさせることにこだわるよりも、淡々と、裁判手続で解決するというのもひとつの選択肢です。