2023.11.26解決事例

夫婦がともに不貞、その結果・・・

妻の不貞が発覚した後、しばらく婚姻関係を継続していたものの夫婦関係が悪化、今度は夫が不貞をしてしまい、妻が子どもを連れて別居、離婚を求められた事例です。

妻は一貫して過去の不貞の事実を否定していましたが、様々な証拠を提出し、妻の不貞の事実は認められるとの裁判所の心証を得ることができました。ただし、裁判所は、婚姻関係が決定的に破綻した原因は夫の不貞であるから、妻が夫に支払うべき慰謝料額よりも夫が妻に支払うべき慰謝料の方が多くなるとの見解でした。

最終的には、夫から妻に対して支払うべき慰謝料額と妻が夫に対して支払うべき慰謝料額の差額を夫が妻に対して支払うとの内容で裁判上の和解が成立しました。