2026.07.20コラム

モラハラで自信を失いかけているあなたへ

モラルハラスメント(モラハラ)という言葉が広く知られるようになり、当事務所でも、配偶者からのモラハラに悩む方からの離婚相談をよく受けます。

モラハラに悩む方のご相談を受けていて感じることは、「自分は何もできない」と思い込んでいる方が非常に多いということです。モラハラを受けている期間が長ければ長いほど、そのような傾向が強いという印象を受けます。

モラハラ加害者は、言葉や態度で相手の人格や尊厳を傷つけます。人格や尊厳を傷つけられた人は、徐々に自信を失っていき、「自分の考えや意見が間違っているから夫(妻)は私に対して怒っているんだ」、「私は正しく判断ができないから夫(妻)に従うしかないんだ」という思考に陥ってしまいます。
その結果、どれだけ心が傷ついていても、その状況を変えようとすることさえ思い浮かばなくなり、ますます加害者から逃げられなくなってしまうのです。

もし、この記事を読んでいる方が、配偶者からのモラハラに悩みながらも、「どうせ自分は1人では生きていけないから今の生活を続けるしかない」と思っているのだとしたら、それは加害者にそう思わされているだけです。

もちろん、離婚をすれば生計は完全に別になりますから、今収入がない、あるいは独立して生活していけるほどの収入がない場合には、今後どのようにして生計を立てていくかを考えていく必要があります。
しかし、まずは別居して心の平穏を確保できる環境を得たうえで、配偶者から婚姻費用の支払いを受けながら、今後の生活のことを考えるという選択肢もあります。
また、日々の小さな決断や成功体験を積み重ねていくことで、少しずつ自信を取り戻すことはできます。これまで仕事をしていなかったのであれば、新しい仕事をはじめ、職場で自分の役割をこなすうちに、自分に自信が持てるようになるのではないでしょうか。

別居をする、離婚をするというのは誰にとっても勇気のいることです。
しかし、少し勇気を出すことで、今の苦しい生活から抜け出し、自分を取り戻すことができるかもしれません。
まだ決断できずにいる方も、一度弁護士に相談してみませんか。どのような選択肢があるのか、一緒に考えていきましょう。